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シンシウエニシ徒然草々


Diary-2007/08/25
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私は話の内容より、声色や口調の良い方が話し手に好感を持つ。

声が低く通る男はかっこいい。
ゆっくりと落ち着いた口調は安心感がある。
短く淀みのない受け答えは、爽やかだ。
良い声はそれだけで聞くに足る。

男に限らず、女性でも同じだ。
儚く弱々しい声や、可愛らしい声も悪くはないが、親しくなるなら落ち着いた声で話す女性がいい。
儚さより、強さの方が美しいからだ。

女性の声について好き嫌いを述べたところで、私は選べる立場にいない。
空しい限りであるが、それでも強く生きていかねばならないと思う。

私の声は甲高い。
そして攻撃的で無意識に早口となり、極って裏返る。
ついでに、下品だ。
ただでさえ容姿に恵まれないのに、声までよろしくない。
話術で挽回するチャンスさえ与えられない絶望が私を苛んでいる。

かくなる上は文通しかあるまい。
幸い、時代はメール全盛の世、大文通時代と言っても過言ではない。
文通で始まる恋は、もはやスタンダードと言ってよいであろう。

問題は、携帯のメールを打つ際にブラインドタッチができないことだ。
5分かけて3行のメールを送ると、30秒で6行のメールが友人から帰ってくる。
こんな奴らとメールなんかできない。
だから直ぐに電話する。
絵文字や顔文字の使い方も分らない。
もう、私はこの時代のコミュニケーションについていけない。
文章力以前の問題だ。
世界は目まぐるしく進んでいく。

「恋がしたい。」
私は呟いた。
「寝ぼけてんの?」
友人が低く温かい声でのたまった。


ではまた ごきげんよう。


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