カウンター

シンシウエニシ徒然草々


Diary-2007/08/26
Index 日記 画像 リンク



前へ もくじ 次へ


誕生日


私が誕生日を覚えている人は少ない。
妹、弟、友人一人だけだ。

親の誕生日さえ、月しか思い出せない。
唯一覚えている友人の誕生日も、先日話題にのぼったからで、数ヶ月たてば忘れているだろう。
友人といえども男の記念日に興味は無い。

子供の時は誕生日を気にした。
親の誕生日には微塵の興味も無かったくせに、自分の誕生日は祝ってくれと要求したものだ。
誠に身勝手だった。

親も私の親だけあって、私の誕生日にプレゼントを贈られるべきは、親であると私を洗脳しようとした。
頑張って産んでやった私を労うのが、本来の誕生日のあり方だ、と母は私に言った。
私たち、と父を含めないところが泣ける。

当時、素直で可愛らしく浅慮だった私は、なるほどそういうものかと納得したのを覚えている。
実際には、財布や腕時計などプレゼントをもらえた誕生日もあったので不満は無かった。

誕生日にかこつけて、子供がおねだりをすること以外、我が家では家族同士で互いの誕生日を祝う習慣が無かった。
小学生高学年になった頃には、誕生日などほとんど意識にのぼらなくなり、何日も経ってから、そういえば、と思い出すくらいになった。

妹だけが交友関係の必要上、比較的誕生日を覚えている。
女性は男性より記念日を大切にするそうだ。
親しい友人の誕生日を知らないことなど稀らしい。
誕生日にメールで祝いを述べるのが一般常識だと妹は言った。

私と私の親友など、盆暮れに泊まりに行くからそのつもりでいろ、というような必要最低限の連絡事項しかやり取りが無い。
辛うじて年賀状を出すだけだ。
それ以外で音信は無い。
妹達のマメさに感心する。

自分が無関心なので、そのつもりで話していると、私の方がおかしいと指摘された。
男でも、もう少し誕生日を意識するのが普通だそうだ。
ついでに、今後女性とお付き合いを円滑に進めるには、意識改革が必要だとアドバイスも頂いた。

その今後とやらは、当分来そうに無い。
きっとアドバイスを忘れた頃にやってくるだろう。
むしろ、今後など無い可能性が高い。

例え99%ダメでも、1%の可能性がある限り、諦めてはいけない、とまん丸神は言うと思う。
ただ、まん丸神に恋のご利益はない。
恋は神頼みに左右されてはいけないからだ。
教祖の前途は暗い。


ではまた ごきげんよう。


前へ もくじ 次へ