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シンシウエニシ徒然草々


Diary-2007/08/01
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世界平和


「戦争ってなくならんのかなあ。」

横原大人が呟いた。
彼は時々、このようなロマンチックな呟きをする。
きっと、遠いところでの紛争に思いをはせているのだろう。

遠い向こう側で、戦争があろうが無かろうが、特別な事情が無い限り、私達の平和には関係が無い。
どれだけ多くの人が死んだとしても、知らない人ならこれっぽっちも涙はでない。
誇り高き戦闘民族、地球人から戦いをとったら何も残らない。
覇気の無いベジータにブルマは恋をしないと、教祖は横原大人の呟きに答えた。

「でも、誰も戦争なんかしたくないと思っているはずだ。」
横原大人が言った。
彼は、30年も生きているのに、なんと心が擦れていない人だろう。

戦争をしたい人なんか、いっぱい居るのに。
武器商、傭兵、革命家、闘争が生甲斐の人、暴走族の若者、青年将校、ブッシュ大統領、みんな戦争を起こしたい。
現体制では餓死する人、政府に理不尽な酷い目に合わされて報復に燃えている人、戦争を煽って漁夫の利をしめたい人もいる。

戦争が嫌なのは、今それなりに幸せな人だけだ。
今、不幸せか、普通にかんばっても希望が無い時は、みんな戦争をしたがる。
スクラップ&スクラップだ!
正義だ、自由だ、世直しだ、起てよ国民!!
さあ、お祭りだ!

経済競争がある限り、人間同士の競争がある限り、負けつづける側になる人がいて、彼らはそれに耐え切れず、爆発し、そして鎮圧される。お金が無いから結局勝てないんだけど、分っていてもお腹が減ってるから我慢できないのが悲惨だ。
それの繰り返しだから、戦争はなくならない。

そうでなくとも、みんな勝てると決まっている喧嘩なら、大好きだから、弱いものをおちょくって挑発する。
もう、どうにもならん。

と教祖は横原大人を諭した。
色々へ理屈をこねたが、私は一言でそれを表現した。

「おら戦いてぇ!」

横原大人は深く頷いた。
首都空爆は近い。


ではまた ごきげんよう。


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