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シンシウエニシ徒然草々


Diary-2007/07/31
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研技師


お米が切れていたので、ジャスコでルームメイトが、ちょっと高いお米を買ってきました。

いつもは10kg2000円ちょいのお米でしたが、3000円超えのお米でした。
まったく金遣いの荒いルームメイトです。

早速、6合程を炊くことになりました。
1600円の鰻が、390円で買えたので、鰻丼です。

美味しくお米を炊くには、お米を研ぐ必要があります。
お米を研ぎ始めてはや10年以上、私も米研ぎ職人として漸く一人前に近づいてきました。
長く厳しい道のりでしたが、今思い出すと、そのことも良い思いでです。
一つ研いでは父のため、二つ研いでは母のため、日進月歩の日々でした。

この秋に、悲願の米研ぎ職人ブレンド米限定4級の国家資格を取るため、準備に準備を重ねてきました。
今や、目隠しされた状態でも、研ぎ始めれば2000円級のお米と3000円級のお米の差が分るようになりました。
米研ぎ職人ブレンド米限定4級の最難関である実技科目試験を、確実にクリアできる力量に達したと自覚しています。
米研ぎ職人ブレンド米限定4級の資格さえあれば、もう教官監督がなくとも一人でお米を研ぐことが許されます。
米研ぎ職人として一人前になったと、公に認められるのです。

米研ぎには12の流派があり、48の型、8の捨て身技が基本とされています。
一粒一粒をフェルトで丹念に磨く壱の型から、大型米研ぎ機を活用する四拾八の型まで、米研ぎ職人は総て押さえねばなりません。
最小の水、最短の時間、最高の研ぎ上がりを求めて、全国124万2千人の米研ぎ職人が、日夜その技を磨いています。

その一人として、私も6合のお米を研ぐことで、鍛錬を重ね、より高みを目指しています。
行く行くは、必見の職人芸的米研ぎを自らのものとし、技術オリンピック米研ぎの部に出場、常勝の韓国人チャンピオン金穂磨氏を破り、世界に冠たる日本の米研ぎ技術を実現させる所存です。

と言う話を、お米を研ぎながらルームメイトと創作しました。
演劇シナリオとして売り込める可能性がないか、今後検討することになりました。

鰻丼は非常に美味でした。


ではまた ごきげんよう。


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