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シンシウエニシ徒然草々


Diary-2007/07/16
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参考書


日記を書くのが、もう辛くなってきた。

最初の頃は
「ネタが無い。ネタが無い。」
と大騒ぎ。

少ししてから
「ネタを探すのではなく、何でもネタに出来るようになる。」
と高い理想を掲げる。

それから3日で
「無理。そんなこと出来たら、みんな物書きになってる。」
と悟る。

ぎゃーぎゃー喚いていると、ルームメートが参考書を貸してくれた。
眞鍋かをりのブログ本だった。
「継続は力だ。続けたまえ。」
と、彼は正論を放った。

そんなことより、普段、女性芸能人など誰も知りませんよ、といった顔の彼が『眞鍋かをりのここだけの話』なるそこはかとなく生々しいタイトルの本を購入していることに違和感を覚えた。

常々、異性の好みは、知性と人格だけが重要だと主張している彼は、スタイルや造形の美醜の好みを明かそうとしない。
ぎらついた欲望もまるで初めから無いかのように振舞っている。
きっと、とんでもないむっつりだろうと内々に思っていたが、ついに尻尾を表したか。
「眞鍋かをりのファンだったんですか?」
自然に探りを入れる。
「いや、ブログの女王だから、どれだけ面白いのか気になって。」
嘘だ。と瞬時に判断した。ブログならネットで見ることが出来る。
彼はいつもネットサーフィンをしているから、いつでも見れるのだ。
きっと50ページごとに挿入された眞鍋かをりの写真こそが、本命だったに違いない。
教祖もブログ記事より、そっちに釘付けだった。
健全な男性ならば、劣情を催さずにはいられまい。
けしからん。まったくもってけしからん。
女はマーラだ。

眞鍋かをりは美女だ。
彼が夢中になるのも仕方なかろう。
ただ、彼は決してそれを認めることは無いだろう。
それが彼の自己認識だ。
そして彼の、彼による、彼のための真実である。

「うえにし@は、どうしようもないエロ親父だな。」
などと、彼は教祖を評価しているが、彼も相当エロい。
「貴方だって、相当エロい上に変態でむっつりですよ。」
と言い返すと
「私はそれを恥じていない。どのように言われても気にしない。」
と余裕だ。
恥じていないという割には、そのように言われることが無いように、大学では細心の注意を払っている。
しかし、彼の友人は尽く下ネタばかりのエロ親父だ。
あれだけのエロ親父が集まるのは、やはり理由がある。
類は友を呼ぶというが、見事なほどそのまんまだ。
故に彼はむっつりだ。
教祖は宇宙の心理を見極めている。

結局、この参考書は、私の目指す方向性にはそぐわないものだったが、ルームメイトもやはり、結局は美女好きのエロ親父だという確証を私に与えた。
その一点で有意義な書籍であったと言えよう。


ではまた ごきげんよう。


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