カウンター

シンシウエニシ徒然草々


Diary-2007/07/11
Index 日記 画像 リンク



前へ もくじ 次へ


色鉛筆


私は気まぐれに絵を描いたりします。
荘厳な風景が心を打った時などに、絵を描こうと思うのです。

ごめんなさい。嘘です。
格好を付けました。

本当は綺麗なお姉さんの写真やポスターを見たときだけです。
まったく女っ気の無いおっさんの私は、もう、紙に印刷されたお姉さんだけが潤いなのです。
本屋さんで配っているNissenのカタログに出ているモデルのお姉さん達が眩しくて堪りません。
陽だまりの中で、輝くように微笑んでいるカジュアルなお姉さんは、私の心のオアシスです。

そんな見目麗しい印刷物を眺めていると、子猫を愛でたくなるように、ムラムラとしてきます。
変態的です。
いや正常といえば正常のような気がします。
そして、それを自分の手で描き直したくなるのです。
自分で描くことによってのみ、催した情念を対象に篭めることができます。

真っ白な画用紙から、美女が自分の手で浮きあがって来る様子は、私を恍惚とさせます。
髪の光沢、伏せられた睫、唇を徐々に塗りこむ時間は、目が血走っているかもしれません。
耳から顎へのラインをを描きだす時など、至福の瞬間です。
「むほ、むほ、たまらんのう。」
などと、口走りながらハイペースで、美女を描き上げるのです。
荒く浮き上がったラインが美女に変化していく過程は、もう、ドキドキもんです。

これが花や風景画、男だと途端にモチベーションが低下します。
描き始め15分で、集中力が切れます。
美女を描く時の恍惚感がまったくありません。
描き上げたところで、達成感があるだけ。
写真の方がずっと良いです。

絵を描くなら、女性に限ります。
美人じゃなくとも、美人になるので問題ありません。
ただ、妹を描いた時は、癪に触るので美人処理を省きましたが。

大抵、気まぐれに描き始めるので、私は中断しやすい色鉛筆を愛用しています。
色鉛筆は、手軽で手も汚れず、片付けが楽です。
鉛筆のように黒鉛ではなく、蝋で顔料を固めているので、絵の表面はスベスベになります。
べた塗りにはとことん向きません。
消しゴムでは消えにくく、おまけに白色が使えないので、画用紙の白を上手く使わなければなりません。
なかなか厄介です。

12色100円の色鉛筆は、品質が酷く使えません。
私は100円無駄にしました。
ばら売りの三菱の色鉛筆が優れています。
色鉛筆はメーカーを統一しなければ、みんな微妙に色が違います。
色を混ぜることが出来ないので、絵の具と違って問題になります。
「弘法、筆を選ばず」といいますが、色鉛筆は選びましょう。

美女を描くのに色鉛筆をけちってはいけません。


ではまた ごきげんよう。


前へ もくじ 次へ