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シンシウエニシ徒然草々


Diary-2007/07/10
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沢蟹ヨーグルト


大学に近い小川に掛かる橋の下に、地元の小学生がたむろしているのを見かけました。
私は、直感的に何か食べられそうなものがあると確信しました。
直感的とは、特に理由がないということで、シックスセンスではありません。

車を降りて、彼らが何をしているのか観察すると、しきりに川の中の石をひっくり返しています。
タモを持っていないところから、蟹を探しているようです。
私は確認のために彼らに話し掛けました。
「蟹か?」
小学生も完結に応えてくれました。
「うん。蟹。」
彼は小学生の身で、最小限且つ、正確無比の情報伝達を行いました。
熾烈な競争社会において、将来、有能な人材に成るかもしれません。
感心しながら、私も直ぐに川へ降りて、夕飯のおかずを捕まえることにしました。
いついかなる時も、食材を見つけたら持って帰れるように、車にはスーパーの買い物袋をストックしているから安心です。

小学生は既に2匹を捕まえていましたが、私は瞬く間に4匹の蟹を捕まえました。
好奇心が理由の彼らと、経済的な理由の私とでは、気迫が違います。
ところが、それでその場の蟹は取り尽くしたようでした。
4匹では、から揚げのための油の方がもったいないばかりです。
仕方なく、今夜のおかずはあきらめ、捕まえた蟹は小学生に贈呈しました。
未来で、彼が私の上司になっていたら、今日この日のことを思い出し、左遷されそうになったときに庇ってくれるかもしれません。

川から上がり、少し深くなっているところに目を向けると、小魚がたくさん泳いでいるのが確認できました。
充分におかずになりそうな数です。
後日、釣具を持って来ることを決めました。

未来の上司候補に別れを告げ、信州でつくったプレーンヨーグルト500g特売価格98円を求めて、私はその場を後にしました。

買って帰った信州でつくったプレーンヨーグルトの原材料をみたところ、寒天、ゼラチン、砂糖の文字がありました。

プレーンヨーグルトじゃないじゃん!!

世界は不条理に満ちて、まん丸教祖は今日も凹んでいます。


ではまた ごきげんよう。


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