衝動
昼休み。
ふと見上げた窓の向こうには
高い雲と深く青い空があった。
確信も何も必要ではなかった。
それは内から湧き上がる、どうしようもない衝動。
狂おしい切望。
何のためらいも無く、俺は窓の向こうへ、飛び出した。
ああっ この歓喜!
今、新しい世界に、俺は飛び立つ。
そして俺は、校舎三階の窓から、落下した。
五時限目は、物理。
授業は、重力加速度。
昼休みに体験済。
授業中。
ふと見上げた窓の向こう。
空は、蒼く高く、どこまでも澄んでいた。
諦め切れない、舞空術。
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