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シンシウエニシ徒然草々


短短編テキストNo2
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衝動


昼休み。
ふと見上げた窓の向こうには
高い雲と深く青い空があった。

確信も何も必要ではなかった。
それは内から湧き上がる、どうしようもない衝動。
狂おしい切望。

何のためらいも無く、俺は窓の向こうへ、飛び出した。

ああっ この歓喜!
今、新しい世界に、俺は飛び立つ。

そして俺は、校舎三階の窓から、落下した。


五時限目は、物理。
授業は、重力加速度。

昼休みに体験済。

授業中。
ふと見上げた窓の向こう。
空は、蒼く高く、どこまでも澄んでいた。


諦め切れない、舞空術。



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