カウンター

シンシウエニシ徒然草々


Diary-2007/07/05
Index 日記 画像 リンク



前へ もくじ 次へ


球根


友人と大学の裏の森へ散策に行きました。
雨が上がったばかりの森はしっとりとしていて、マイナスイオンでいっぱいでした。
実際に計測していないので、気のせいかもしれません。

暫く歩くと、猪が掘り返した穴がいっぱいありました。
猪が好きなものは、大抵私も好きです。
一体どんな美味しいものがこの場所にあったのか気になって仕方がありません。
前のように葛ではありませんでした。
暫くウロウロと探していると、綺麗な百合のような球根が掘り返されていました。
猪が食べていたのはこれに間違いないと私は確信しました。

肌色の美しい球根でした。
土を払った後、友人が止めるのも気にせず、私は食べました。

口に含んだ瞬間激痛が走りました。
親指を金槌で叩いた時のような悲鳴が森にこだましました。
直接触れた粘膜の舌と唇が腫上がり瞬時に口内炎のようになりました。
驚愕の即効性です。
球根は食べ物ではありませんでした。

研究室で痛がっていた私は、友人たちに落ちている球根をむやみと食べないことを約束させられました。

掘り返されていた球根が残っていたのは、猪が食べ零したのではなく、毒だから見向きもしなかった結果でした。
猪が私を惑わしたわけではありませんが、猪が憎い。
危険物を放置したまま、立ち去るとは無責任です。

第二の私が被害に遭わないように、必ずやこの猪を捕食しようと思います。

ではまた ごきげんよう。


前へ もくじ 次へ