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シンシウエニシ徒然草々


Diary-2007/02/07
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こけたら痛い


私たちが歩いていて、こけたりすることは珍しくありません。
こけたことが無い人なんか居ないと言っても良いくらいです。

しかし、毎年約5000人の人が転倒で亡くなります。
その内、約3000人が平らなところでこけて亡くなっています。

交通事故の死者数と比べても転倒事故は大変な死因です。
ボクシングの死亡事故でも、パンチよりダウン時に頭を打つことの方が原因になるくらいです。

転倒についてちょっと考えてみました。

転倒事故では、手首、骨盤、大腿骨、頭部が主に怪我する個所です。
後ろにこけた場合、お尻を強打、頭を強打、後ろに突いた手を挫く等が主な怪我になります。
側方や前方の場合は、手首の捻挫、大腿骨骨折、顔や膝、肘の打撲又は擦り傷です。

命に関わるのはなんと言っても頭です。
人は大きな頭を持ち、ついでに直立までしています。
頭は一番床から位置エネルギーの高いところにあり、おまけに揺れると意識までなくしてしまいます。
そのくせ、頭の重さの割に頼りない首のみで支えられていて、頭蓋骨は硬いものの中の弾衝材は薄く、数枚の膜と体液だけです。
人は簡単に脳みそに傷がつく素養をもっています。
平地でこけるだけで死ぬことができる、極めて珍しい陸上生物なのです。

また、死なないまでも、転倒すると大抵打撲などの怪我を負うことになります。
高齢者や骨粗相症患者には、骨折原因の一番の危険です。

私たちにとって、こけることは身近なことですが、それゆえに転倒事故の危険を何度も冒しています。
下手な鉄砲よろしくな分、転倒の危険は存外に大きいものなのです。

人の優位性である両手の自由の代価は、決して安いものではなかったといえるかもしれません。

最後のきめ台詞がオチじゃないのが心残りです。

ではまた ごきげんよう。


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